セイコーのカラクリ時計 ドリームランドの修理です
正字になると 3人の鼓笛隊が演奏するのですが
時計も振り子もカラクリも動かない状態でした。
裏の蓋を外してみるとお決まりの乾電池液漏れです。
3本の電池 時計・振り子・カラクリと
独立で電源供給されていたら 電池が切れると
それぞれが別々に止まって わかりやすいのですが
そうでは、無いので 時計は、動いているのに
気がついたら 液漏れすると言う感じになります
特に音がうるさいので ボリュームを切っていたり
カラクリをOFFスイッチで止めたりすると
液漏れの発見が遅れてしまいます。
電池から液漏れを起こすと
電池BOXだけの被害では、無く
液が電池BOXに繋がった配線の中を伝わり
電子回路や時計まで流れていくので 配線を切って
被覆を剥くと銅色や銀色の線が真っ黒になっています
どこまで 変色しているのか 切ってみると
回路まで到達しているので 漏れて流れた液によって
基盤が壊れると言う感じです。
そして発売終了から10年経つとメーカーも修理対応不可
となってしまいます。
当店は、基盤の修理は、出来ないので
カラクリやメロディーは、元通りには、出来ません
それでも 構わない 時計だけ動くようにとの事でしたので
時計部分は、新しい補修用のムーブメントに交換
振り子は、ほとんどの場合1.5Vで動くので
独立配線でつなぎ直しました。
同じセイコーなら機械の種類が変わっても
針がそのまま使える場合が多いのが救いです。
今回の場合も 特徴的な形状の針なので
これが使えないと大変でした。
電池BOXは、接点も分解して洗浄し
配線は、新しい線をハンダ付け
入れ替えた機械は、単3用ですが
裏側の蓋に時間を調整する部分の穴しか無いので
配線を延長し 元々あった電池BOXの位置に持って来ました。
修理が完了しお客様の所に時計が無事届き
『実家のリビングで、またこの時計が動いていることが大変嬉しいです。』
と 喜んでいただけて良かったです。











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